京都大学大学院情報学研究科平成21年度公開講座

いきものと情報学

京都大学百周年時計台記念ホール
2009年8月8日(土) 13:00〜16:30(開場 12:00)



プログラム
3名の講師が、動物・植物・ヒトと情報との関わりを講演します。

・ウミガメ、メコンオオナマズ、ジュゴンを追いかける
—絶滅危惧種と共存を目指して—
荒井修亮 (京都大学大学院情報学研究科 准教授)
ウミガメ、メコンオオナマズ、ジュゴンは絶滅が危惧されている希少動物です。彼らと人間とが共存するためには海や川などでの彼らの生き様を理解することが大切です。人工衛星や様々な情報機器を使って、タイ国の海やメコン川などに生きる彼らの姿を捉えることができました。

・ 陸上生態系の中で植物が果たす役割
—植物が生えていることで変わる環境—
小山里奈 (京都大学大学院情報学研究科 助教)
田畑や庭の植物は、人間が肥料を与えないとうまく育たなかったり枯れてしまったりします。では、なぜ自然の森林では誰も肥料を与えなくても植物は育つのでしょうか。植物と環境の関係を様々な方法で明らかにしていくことでこの疑問に答え、生態系の中で植物が果たす役割について考えていきます。

・ 脳のふしぎ
—いったい何が心を生むのだろう?
小林茂夫 (京都大学大学院情報学研究科 教授)
外から刺激が加わると、色や音、暑さ・寒さのある世界が脳の中に生まれます。記憶したできごとを思い出すのも脳です。しかし脳に心が生まれるしくみはまったくわかりません。私たちは脳内の物質が感覚や記憶を生むと仮定し、サカナやゾウリムシを使ってその物質を探しています。

ポスター(クリックで拡大表示)

対象:中学上級・高校生以上一般
参加費:無料
参加申し込み:不要(先着順500名)
お問い合わせ:原田麻里絵
 TEL 075(753)3555 / MAIL m-harada@i.kyoto-u.ac.jp